まだ蒸し暑い日が続きますね。
2020年9月19日
こんにちは。さいたま市西区指扇の歯医者、加藤デンタルクリニック 歯科衛生士の勝野です。
今回は歯周病についてお話します。
みなさんは歯周病についてどのくらいご存知ですか?
歯周病とは歯と歯茎の隙間に繁殖する細菌が原因となり引き起こされる病気です。
歯周病には2段階あり、
第1段階:炎症が歯茎の周りに限局する歯肉炎
第2段階:炎症が広がり歯を支える骨が溶けてしまう歯周炎
ブラッシングがおろそかになり、歯と歯茎の隙間やその周囲に磨き残しがあると、その中で細菌が繁殖し、歯垢(プラーク)となります。このプラークが歯の周囲に残ったままになっていると、まずは第1段階である歯肉炎を引き起こします。歯周病の初期段階である歯肉炎では、歯茎がブヨブヨするようになり、ブラッシング時に出血することがあります。
そのままの状態を放置しておくと、歯茎の周囲にたまったプラークが固くなり歯石となり、症状はほぼかわらないまま軽度歯周炎に移行します。さらに悪化し中度の歯周炎となるころには、歯と歯茎の隙間が4㎜以上と深くなり歯茎の中のほうにまで歯石が付着するようになってきます。このころには歯茎の色は真赤や紫になり、歯を支えている骨が溶けはじめ歯がグラつく、口の中が粘つく、口臭が強くなるなどの症状が現れはじめます。
重度歯周炎に進行する頃には、歯を支えている骨の破壊が進み、歯茎が下がり歯が伸びたように見えたり、歯茎から膿が出てくることもあり、歯のグラつく感じも増し、最終的には歯が抜けてしまいます。
歯周病の怖いところは、口の中でとどまらず、全身にまで悪影響を及ぼすところです。歯周病を放置しておくと、歯周病の原因菌やその菌が出す毒素が血流にのり心臓や肺、脳にまで運ばれ、様々な全身疾患の増悪させる要因になり、妊婦さんには早産のリスクを上げるということまで言われています。
歯周病の怖さはここまでの説明で十分理解していただけたかと思います。
ここからは歯周病の予防について説明します。歯周病予防で必要不可欠なのは、セルフケアです。まずはしっかりと歯磨きをしていただきたいのですが、きちんと磨けていなければ、1日何回磨いても効果がありません。
お口の中を健康な状態に保つには正しい歯磨きを習慣化することが、大切です。人それぞれ歯並びの違いや、磨き方の癖があり、セルフケアのやり方にも違いがあります。当院では、歯科衛生士は患者様ごとに担当制をとらせていただいておりますので、お1人ずつ丁寧にセルフケアの実施方法についても対応しておりますので、この機会にぜひ1度検診にお越しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。