あと少しで今年も終わりですね
2020年12月15日
こんにちは。さいたま市西区指扇の歯医者、加藤デンタルクリニック歯科衛生士の岩崎です。
今回は子どもの食と歯の関連性についてお話します。
子どもの食の問題は保護者にとっては毎日のことなので悩みにつながりやすいものです。
食事のときに「よく噛まない ため込む 丸のみをする」という悩みはよくみられますが、その原因が口腔機能に起因していることは少なくありません。
私たち歯科衛生士は食の悩みが歯や歯列、咬合、口腔機能の問題に起因することがあることを一般の方にも理解してもらえるように働きかけています。
月齢 | 特徴 | 主な働き | 調理形態 |
哺乳期 (0~5か月) |
チュッチュ舌飲み期 | ・吸いつけてすする ・液体を飲める |
液体 |
離乳初期 (5~6ヶ月) |
ゴックン食べ期 | ・口唇を閉じて飲み込む ・舌の前後運動 ・顎の連動運動 |
ドロドロ |
離乳中期 (7~8ヶ月) |
モグモグ食べ期 | ・口唇をしっかり閉じたまま顎の上下運動 ・舌の上下運動 |
舌でつぶせる硬さ |
離乳後期 (9~11ヶ月) |
カミカミ食べ期 | ・口唇をしっかり閉じ咀嚼運動 ・舌の左右運動 ・顎の左右運動 |
歯ぐきでつぶせる硬さ |
離乳完了期 (満1~3歳) |
カチカチ食べ期 | ・咀嚼運動の完成 | 歯で噛みつぶせる硬さ |
この図のように摂食(食物をとらえ、食べること)機能とそれに続く嚥下(口に入れたものを噛み砕き、飲み込むこと)機能には、確立する時期があります。
この機能の獲得には臨界期があり、適切な時期に適切な過程を経験せずに終わると、摂食異常や嚥下異常をもたらすことになります。
この摂食・嚥下機能の発達に伴い乳歯は生えてきます。
生後6~9か月から生え始め、1歳で8本、3歳頃で上下20本の乳歯が生えそろいます。
乳歯:片側5本 ➡ 計20本
永久歯:片側7本 ➡ 計28本 + 親知らず4本 ⇒ 計32本
このように子どもは、「食べること」と共に、一生の健康を左右する歯列、咬合の健全な育成が重要です。
歯科医院にて、少しでもお手伝いができるよう今後もブログにてお伝えできればと思います。